皇居勤労奉仕は、通算4日間の勤務を経て行われます。そのうち3日間は皇居内での活動を含み、残りの1日は赤坂御用地での作業が行われます。この貴重な機会は、宮内庁が「いつもは入れない場所」へ案内する「国民のための皇居スペシャルツアー」として提供されます。
実際の作業は、「除草」「清掃」などがありますが、実労働時間は午前と午後それぞれ1時間半程度です。それ以外の時間は、宮内庁職員のガイドを通じて、一般には立ち入れない場所の見学が行われます。こうした場所には、天皇陛下がお田植えされる生物学研究所構内の水田や、皇后陛下の養蚕のための桑畑などが含まれます。 天候が不順な日には、作業が中止されることがありますが、その際には雨天プログラムが用意され、最大限のおもてなしを受けることができます。
皇居勤労奉仕は、1945年に空襲で焼失した宮殿の焼け跡を整理するために始まりました。参加者は通常、連続する4日間にわたって活動し、その中で3日間を皇居、1日を赤坂御用地での除草や清掃、庭園作業などに充てます。宮内庁からは、これらの活動が「美しい皇居を守る力」として高く評価されています。
皇居勤労奉仕に参加する者は、わずか2メートルの至近距離から天皇皇后両陛下のお姿を拝謁することができます。さらに、この貴重な体験の記念として、「皇居勤労奉仕記念」と記された記念写真や、天皇皇后両陛下から贈られる「皇室」というタイトルの写真集、そして菊の紋章が入った紅白の和三盆などが贈られることがあります。